ひとみの本棚

2017年

6月

23日

サクラメントの養蜂家を百万ドル相当の巣箱窃盗容疑で逮捕 ②

写真は同じバラ科ですがサクラの仲間です.アーモンドはバラ科モモ属で,開花時に葉はまだあまり開かず,サクラより花柄がみじかい.花の中心部の紅色が濃いものが多く,枝に多数の花がびっしり並んで咲くところは一重のモモやアンズに似ています.

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2017年

6月

23日

サクラメントの養蜂家を百万ドル相当の巣箱窃盗容疑で逮捕 ①

米国カリフォルニア州で頻発する蜂群窃盗事件の捜査陣は,地元加州の養蜂仲間と,早春のアーモンド農園での仕事をめざして全国から集まる養蜂家のネットワークから協力を得ていました.以前に盗まれた知り合いの巣箱を,ある養蜂家の作業場で見つけたとの有力情報がこの逮捕につながったとロサンゼルスタイムズ紙が伝えます.

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2017年

4月

08日

南アでミツバチが国際クリケット試合に乱入

まじめな解説が続いたので,気分転換しましょう.少し前にインターネットで,グランドの芝生にうつぶせになる選手とミツバチが何とかというニュース写真を見ました.イギリスの養蜂雑誌Bee Craft がつたえるその詳細をおとどけします.

南アフリカ・ヨハネスブルグで先日行われたクリケットの国際試合で,観衆は思いがけなく養蜂家大活躍の様子をみることになりました.

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2017年

4月

05日

タンパク質を消費するストレス

ミツバチのタンパク質要求量はストレスの強さにより変化します.蜂群にストレスがかかっているときに,必須アミノ酸をもれなく補えるように,良質の花粉などを給餌すれば,その先の蜂群縮小を予防できるので効果的です.蜂群にかかっているストレスを理解すれば養蜂家は必要な栄養管理ができるでしょう.

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2017年

4月

05日

ミツバチにとってタンパク質は

ミツバチの体タンパク質量はその蜂群の越冬可能性,ハチミツ生産性,ヨーロッパ腐素病(EFB)やチョーク病など多くの蜂病への耐性をしめす目安となり得ます.耐タンパク質量のレベルが高いほど,ハチミツを多く生産でき,花粉媒介能力や女王蜂養成能力が高いのです.

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2017年

3月

17日

ミツバチの健康に必要な栄養 タンパク質

働き蜂が花粉を消化して体内に貯蔵していたタンパク質を,ふたたび分解して栄養豊富な濃厚な液をつくるのは,母牛が体細胞から子牛に飲ませるミルクを作るのによく似ています.

哺乳類以外で,こんな風にすぐれた食べ物を自ら造り出して,与え育てる生物はすくないでしょう.

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2017年

3月

17日

ミツバチの健康に必要な栄養 花蜜と花粉

ミツバチが健康でいるためには他の動物と同様,バランスの取れた食物が必要です.炭水化物・糖質,タンパク質,ビタミン,ミネラル,そして水分も不可欠な栄養分です.ミツバチを取り巻く環境が急速に開発され,たくさんの多様な花々が季節ごとに咲き,危険な薬剤と遭遇することもない,ゆたかな山野の多くが失われました.養蜂家は自分が飼養する蜂群がバランス良く栄養を摂れているか,以前よりも注意するよう求められます.

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2017年

2月

12日

ミツバチコロニーと女王蜂 その4

新しい女王蜂は旧女王が産んだふつうの受精卵から育ちます.ふ化後3日以内のごく若い幼虫から選ばれて,多くの仲間とは異なる道を歩み出します.

コロニーが新しい女王蜂をそだてる道筋は3通り,すなわち緊急時の変成王台,女王蜂交代,そして蜂群繁栄への王道である分蜂の準備です.

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2017年

2月

12日

ミツバチコロニーと女王蜂 その3

2番目に大切な女王蜂の機能は,数種のフェロモンの分泌で,この化学物質がミツバチコロニーをまとめ,協働してそれぞれの役割を果たすべく動かす,社会を束ねる働きを持っています.

”女王物質”とも呼ばれる主要なフェロモンは, 大顎腺から分泌されますが,他にも重要なフェロモンを女王蜂は出しています.

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2017年

1月

22日

ミツバチコロニーと女王蜂 その2

 女王蜂は通常コロニーに一匹だけです.でも例外的に分蜂や女王交代の準備時期には複数存在する時間があります.女王蜂だけが性的に成熟した雌なので,求められる第一の機能は順調な産卵.越冬を終えた春から夏の初めまでの時期には連日多数の卵を産み続け,1日に最大1500個を巣房に産み付けます.

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2017年

1月

22日

ミツバチコロニーと女王蜂 その1

ブログの数がふえてきたので,各ページにキーワードをつけて内容を分けてみました.右上にボタンがあります.

ミツバチの基本的なはなしのうち,これまでに働き蜂は取り上げてありましたが,女王蜂についてはまとめていなかったので,今月と来月に書き込もうとおもいます.

多数いる他の蜂とはかなり異なる一生をおくりますが,決して独裁者のように君臨統治しているわけではないんです.

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2016年

12月

09日

季節変化とミツバチコロニーの活動 2-冬

気温が14℃くらいに下がると,ミツバチはそれまでより密に集合し,蜂球を作ります.ミツバチが発する熱により,蜂球内部の巣板では蜂児(卵,幼虫,蛹)が34℃ほどに暖かく守られています.女王蜂の産卵は徐々に減り,10月か11月には,まだ巣板に花粉が蓄えられていても,完全に止まり女王蜂の体はほっそり.寒い冬はコロニーが蓄えと仲間をたよりに生き延びる厳しい我慢の時間です.一方,寒くならない亜熱帯,熱帯地域や冬も穏やかな気候の地域では,女王蜂の産卵と蜂児の生育が休みなく続きます.

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2016年

12月

09日

季節変化とミツバチコロニーの活動 1-秋

蜂群の活動は季節に応じてかわり,9月から12月がミツバチコロニーの新年といえるでしょう.秋に多くの若い蜂をえて,たくさんのハチミツと花粉を蓄えられるかどうか.この時期の状態が1月以降の蜂群の盛衰の鍵を握ります.

アメリカのMAARECは私が頼りにしている尊敬すべき情報源のひとつで,今回はその充実した記事のほんの一部をご紹介します.

https://agdev.anr.udel.edu/maarec/honey-bee-biology/

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2016年

11月

03日

要旨提出システム

前回2015年韓国大田でのアピモンディアでは,アジア養蜂研究協会(AAA)大会,国際昆虫学会と,大規模な国際会議主催の経験を重ねた韓国の中堅研究者が,学術プログラムの運営に采配をふるっていました.そういえば閉会式での報告にはとても具体的な提案が含まれていて,すごいなあと思いました.それらがこの2017イスタンブールの要旨提出要項の内容に反映されているように思います.

新しい要旨提出期限にご注意ください.

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2016年

11月

03日

アピモンディア2017発表要旨提出要項

2017年9月開催アピモンディア2017の,要旨提出に関する詳細がアップされました.要旨がどのように評価・採用されるのか,新らたにその基準が公表されています.ほかにも,過去の会議で問題になった事例をふまえたのか,会議の発表申し込みに関連する,ありそうなルール違反やクレームに対して,あらかじめ「それは認めない」と明示しているところに,会議運営のご苦労がうかがえます.

提出期限が2017年5月1日にかわりました.

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2016年

10月

01日

Apimondia 2017発表募集トピック

ミツバチ生物学,養蜂技術と品質,養蜂経済,ミツバチの健康,花粉媒介と養蜂資源,村落開発養蜂,そしてアピセラピーの7つのアピモンディア科学委員会が,多岐にわたる学術研究や養蜂活動などの発表や討論会をおこないます.各委員会の発表募集トピックが提示されましたが,そこには現在の養蜂が直面する様々な問題が網羅された感があります.発表要旨提出期限は2017年3月1日ですが,提出に関する詳細はまだわかりません.http://www.apimondia2017.org

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2016年

10月

01日

アピモンディア2017まであと1年

“2つの大陸がであう所にミツバチと集合”をテーマに第45回国際養蜂会議 アピモンディア2017が2017年9月29日から10月04日までトルコ・イスタンブールのイスタンブール コングレス センター(ICC)で開催されます.会議ウェブサイトはhttp://apimondia2017.org/ 

日本ではあまり目立ちませんが,トルコは世界有数の養蜂大国です.

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2016年

8月

31日

なぜミツバチ記念硬貨を発行?

 ニュージーランドで養蜂に使われているのは海外から導入されたセイヨウミツバチです.オセアニアには旧大陸とは異なる種類の植物が多種ありますが,ミツバチは新しい土地の植物にもなじみ,ユニークで貴重な甘味を食卓にとどけました.

 ミツバチの病気予防対策や望ましい蜂群管理手順など,付加価値を高める官民一体となった進んだ養蜂技術が知られています.

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2016年

8月

31日

世界最初のミツバチ記念硬貨発行

 セイヨウミツバチをあしらった新硬貨の発行をニュージーランドの中央銀行であるNZ準備銀行が8月1日に発表したそうです.世界最初のミツバチ記念硬貨はもちろん六角形です.CATCH THE BUZZ 8月8日号より

 その記事がミツバチのことをとてもうまくまとめているので,ご紹介させていただきます.

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2016年

7月

25日

花はどこにいったの?

 大気汚染は,花粉媒介者を呼びよせるために花が放出する香気成分を変化,劣化させる.そのため昆虫が望ましい花の匂いをみつけてその花にたどり着き,花粉,花蜜を手に入れるまでの時間が増加している,という気になる研究結果が公表されました.CATCH THE BUZZ 7月17日号より

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2016年

5月

30日

花粉の栄養なしには III

蜂群に必要な栄養を十分供給するために,養蜂家は蜂場周囲の花粉源植物を確認してください.見ため重視の園芸植物は往々にしてミツバチの役に立たず,開花が多くても豊かな採餌先とは限りません.ある植物の花粉の多さと,ミツバチが利用できる花粉量とは必ずしも比例しません.風媒花であるマツは,タンパク質に乏しい花粉を大量に生産しますが,ミツバチが採餌に訪れない代表的な植物です.ポイントは”多様,多彩,様々”です.

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2016年

5月

30日

花粉の栄養なしには II

花粉から得られるタンパク質は蜂群の生育に不可欠ですが,花粉が提供するタンパク質の量は種によって,花粉乾燥重の6%-30%と大きく差があります.タンパク質を構成するアミノ酸のうちトレオニンなど10種がミツバチに必須とわかっていますが,花粉中のアミノ酸量と種類もまた花の種類によって様々.どんな種類の花粉でもミツバチに同じだけの栄養を与えるわけではないのです.

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2016年

5月

30日

花粉の栄養なしには I

ミツバチが必要な栄養素は基本的に人間と類似しています;すなわちタンパク質(アミノ酸),炭水化物(糖類),ミネラル,脂肪/脂質(脂肪酸),ビタミン,そして水分です.自分のコロニーが求めるこれらの栄養を確保するために,ミツバチは開花中の植物に飛んでいき,花蜜と花粉を,また様々な水源から水分を集めてきます.

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2016年

5月

03日

チェルノブイリ:ある養蜂家の体験 その2

2011年3月の東北地方太平洋沖地震と津波により福島第一原子力発電所事故が起きたとき,当時の勤務先に英国の養蜂誌編集長からお見舞いと,福島のミツバチについての問い合わせをうけました.欧州にはチェルノブイリ原発事故当時に各国の養蜂関係者が収集・分析したミツバチと放射能に関するデータがある.参考になればと送らせてもらうとの申し出も.原発事故がすでに他人ごとではなかったのですね.

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2016年

5月

03日

チェルノブイリ:ある養蜂家の体験 その1

 今から30年前,1986年4月26日にチェルノブイリ原発事故が起きました.まきちらされた放射性物質は今日も周辺地域を汚染し続けています.つよい放射能により,ミツバチなどの花粉媒介者は減り,果実は実りにくくなり,樹木も減る.環境変化は事故から20年後,25年後でもみられると研究者は報告しています.ミツバチは事故直後から異常があることを知っていたという養蜂家がいます.

 フェイスブックのEthnobeeologyから4月26日 15:30 に配信された記事です.

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2016年

3月

28日

ハチミツ品評会 その3

2012年マレーシア,クアラトレンガヌでのアジア養蜂研究協会大会に付随して,アジアの多様なハチミツを評価するために,本格的ハチミツ審査法をまなぶワークショップが有名講師を招いてひらかれ,わたしも参加しました,事前に講師からワークショップでの基準ハチミツとなる,よく知られた蜜源のハチミツ1kgを入手できないかとの依頼を受けて,小田原・高橋橘蜂園のミカンハチミツを提供しました.

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2016年

3月

28日

ハチミツ品評会 その2

品評会では液体ハチミツ,クリームハチミツ,巣蜜入りハチミツ,巣蜜など多数の部門が用意され,より多くの養蜂家が出品参加できるよう配慮されています.審査員への注意に,「サンプルをとるとき出品物を損なわぬこと.出品者は別の品評会にもこれで応募したいかもしれない.クリームハチミツでは容器の端からサンプルをとり,巣蜜でも切り口の巣房を1,2個取ること.出品物にこのような慎重なサンプリングの跡があっても審査上は無視する.ハチミツを口に運ぶときはガラス棒を使い,指の活用は慎む」など実際的で愉快です.

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2016年

3月

28日

ハチミツ品評会 その1

農家が丹精込めてつくった自慢の農産物を一堂に集めて、展示する農産物品評会は人気がありますね.養蜂家もその年とれたハチミツの品評会を開きます.養蜂雑誌にあった,米国南部にすむ趣味養蜂家の女性がイギリスのナショナルハニーショウに出品参加し,自慢のハチミツを会場の担当者にゆだねるまでのゆかいな苦心談を読んでから,大変秩序だったハチミツ品評審査の方法にわたしは興味をもちました. 

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2016年

2月

14日

ミツバチからの贈り物- ハチミツ その5 ミツバチのはたらき

ミツバチはどんな花のみつが好きなのでしょう?基本的には糖度が高いほど,また巣から近いほどのぞましく,さらに一回にたくさん集められることや,ミツバチが蜜をあつめやすい構造の花が評価されます.ダンス情報でこれから飛んでいこうとする採餌先の距離を知ると,蜜胃の中に採餌先までの飛行に燃料として必要なだけのハチミツを入れて外勤蜂は巣から飛び出します.

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2016年

2月

14日

ミツバチからの贈り物- ハチミツ その4 ミツバチのはたらき

ハチミツはミツバチが花蜜からつくります(一部例外もあります).巣箱内では多数の働き蜂がブーンと低い音を響かせながらいろいろな仕事をしていて,外から持ち込まれた花蜜もしだいに熟成したハチミツへと変化します.働きバチ1匹がその一生のあいだにつくるハチミツは茶さじ半分程度.たくさんのハチが営々と働いて,コロニー内にハチミツを貯めていくのです.

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2016年

1月

23日

ミツバチからの贈り物 - ハチミツ その3 まだエジプトのはなし

 ハチミツは古代エジプトでもっとも使われた医療素材で,さまざまなハチミツ利用法が記録され今日まで伝わっています.

 神殿でミツバチが飼われハチミツを神饌として捧げ,薬や軟膏を作りました.甘いハチミツは,むかつくひどい味の薬効成分を何とか我慢して服用できるように変えるほとんど唯一の成分として,医薬に広く使われたのでしょう.

 

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2016年

1月

23日

ミツバチからの贈り物 - ハチミツ その2 エジプトのはなし

古代エジプトでミツバチは太陽神ラーの涙だと考えられました.大英博物館にあるパピルスには「ラー神の涙が地上に落ち,ミツバチに姿を変えた.ミツバチはその巣を造り,あらゆる種類の花を忙しく訪れた.そしてロウが作り出され,ハチミツもラー神の涙から創造されたのだ」とあるそうです.

図の上部中央に下エジプトを示すミツバチのヒエログリフがあります.

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2016年

1月

23日

ミツバチからの贈り物- ハチミツ その1 大昔のはなし

いつの時代もハチミツの濃厚な甘さを人々は求めました.よく知られるスペイン,アラーニャの洞窟壁画は紀元前6000年頃に描かれました.アフリカ大陸の南部,ジンバブエにもミツバチの巣からハチミツを「採集」する姿をえがく古い壁画がたくさん残っています.氷河期がおわり気候が温暖・湿潤化したことにより森林が拡大し,人々が草原にそだつ野生の大麦,小麦などの植物を利用する技術をおぼえて,農耕や牧畜が始まった新石器時代です.

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2015年

12月

14日

米国でも退役軍人とミツバチのプロジェクト

つぎは米国養蜂雑誌Bee Culture のニュースレターCatch the Buzz で10月に紹介された,同じく退役軍人とミツバチとを結びつけた「ブーツがビーを」プロジェクトです.世界の紛争地で戦い帰郷した帰還兵は英国同様にこちらでも苦しんでいますが,ウエストバージニア(WV)州オハイオバレーでは,自然環境保全と食糧生産に不可欠な花粉媒介者ミツバチとの互助活動が始まりました.

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2015年

12月

14日

ミツバチで自由にー 養蜂で戦争のトラウマに対処 その2

養蜂がなぜ心的外傷後ストレス障害を克服しようとする元兵士に効果があるのか,そのメカニズムはわからない.患者は専門家の意見に従うべきだ.しかし養蜂を続けていると,悪夢や不眠,攻撃的な行動,人間関係を保ちにくいなどの問題などが軽減できそうなのだ,とリチャードは自らの体験を語ります.

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2015年

12月

14日

ミツバチで自由にー 養蜂で戦争のトラウマに対処 その1

英国のデイリーポスト紙は1855年創刊の新聞で,160年間の歴史をもち北部ウェールズでは唯一の地域紙です.今年11月に“ミツバチで自由になろう(Bee Free)”プロジェクトの記事が掲載されました.兵役で海外の戦場に行き心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむ帰還兵を,養蜂にとりくむことでのりこえる手助けをしようという活動です.

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2015年

11月

06日

自然と養蜂 -その3-

ただ,前述の「自然な」という言葉の食品規格策定で懸念されるのと同様に,「自然養蜂」をうたうときに従来の一般的な養蜂手順との違いを強調して,可動巣枠式巣箱はつかわない,ミツバチに彼らが望む巣房サイズで巣板を自作させるなど,その方法がやや極端になりがちです.一般的な養蜂手順は自然な養蜂ではないのでしょうか?

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2015年

11月

06日

自然と養蜂 -その2-

養蜂は亜寒帯から熱帯まで世界の様々な気候のもとでおこなわれています.どれほど草や樹木が開花して甘い蜜を出していても,人間の手でそれを大量に集めて甘みを味わうことはできません.けれども何百万年も地球に生息し,環境の変化にも適応して進化してきたミツバチの知恵と力を借りれば,地域の自然が生み出した貴重な資源を,滋養豊富なハチミツとして人間が活用できるようになるからです.

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2015年

11月

06日

自然と養蜂 -その1-

アメリカの養蜂雑誌Bee Culture に興味深い記事がありました.合衆国の消費者の三分の一が,製品にラベルされる「自然な」とか「有機栽培の」といったことばが何を意味しているのか,その具体的な中身がよくわかっておらず,また/同時に 政府が規定するその基準の違いなどを知らないという,ある調査結果の報告です.

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2015年

9月

27日

アピモンディア2015に行ってきました 概要報告

国際養蜂会議(International Apicultural Congress)は世界各国の養蜂協会と養蜂関連団体が所属する,この分野では最大規模の国際組織である国際養蜂協会連合(International Federation of Beekeepers’ Associations /Apimondia)が主催し,2年ごとに欧州内とそれ以外の地域とで交互に開催されています. 

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2015年

9月

27日

アピモンディア2015に行ってきました ポスター準備

アピモンディア国際会議ではミツバチの多様な側面の研究発表が行われる学術プログラムと,大規模な養蜂関係展示会/アピエクスポが2大要素です.無事に登録を済ませ,期間中どこにでも入れる種類のパス入りホルダーを首から下げると,15日のうちにこなすべき次のミッションのために警官が交通整理してくれている道路を渡りアピエクスポ展示会場エリアに移動しました.

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2015年

9月

27日

アピモンディア2015に行ってきました 会場と受付

9月15日-20日に韓国・大田(Daejeon)のテジョン コンベンション センター(DCC)で第44回国際養蜂会議/アピモンディア2015が開かれました.1985年名古屋の第30回がアジア地域で最初の開催,1993年中国・北京での第33回のあと,名古屋から30年後の今年,アジアで3回目となる韓国での国際養蜂会議開催でした.写真手前がDCC, その奥の白いテントと緑っぽい建物がアピエクスポ会場です.

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2015年

8月

15日

フェイスブックでミツバチ情報

facebookでは友人,知人が「いいね」をしたり,リンクをしたサイトを自動的に見る機会があります.ミツバチ関係者経由で私もいくつか興味深い外国のミツバチ関係サイトを楽しむようになりました.Beekeeping PhotographyとALICILIKをご紹介します.

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2015年

7月

07日

ビーズ・フォア・ディベロップメントの活動

マルボローハウスの慈善ガーデンパーティーが資金援助をめざした団体はビーズ・フォア・ディベロップメント(B f D)です.23年前に二人の女性が別のミツバチ関係組織から独立し活動を開始して以来,都会から遠くはなれた途上国の貧しい村落地域の開発事業では,養蜂を組み込むことによって豊かな生物多様性を維持しつつ,収入を増やし家計を強化できること.また土地を持たない最貧層の農民にも暮らしを向上させる有効な手段となりうるなど,養蜂のユニークな特質を伝えています.

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2015年

7月

07日

王室の庭でミツバチのためのパーティー

7月1日にロンドンのある王宮で世界各地のミツバチプロジェクトへの理解をたかめ,寄付をつのるガーデンパーティーが開かれました.会場はセントジェームズ宮殿に隣接するマルボローハウス,18世紀に赤レンガでたてられたマルボロー公爵のロンドンの館を19世紀初頭にイギリス王室が買い取り,皇太子邸として,また皇太后がバッキンガム宮殿から移り住む館などにつかわれてきた由緒ただしき建物です.1959年にエリザベス女王がこのマルボローハウスに英国連邦の事務局をおきました.

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2015年

6月

09日

ミツバチを通して深く幅広く

ハチミツは大昔の人類が口にした最初の圧倒的な甘味,古代社会では高価で貴重な交易品として,はるかな地まで運ばれていきました.蜂ロウは上質なロウソクとしてだけでなく,武器等の金属加工に不可欠な素材でした.ミツバチと人との関わりには長い歴史があり,Eva Crane 博士の大著The world history of beekeeping and honey huntingには,先史時代から続く養蜂の歩みが世界各地の事例で紹介されています.写真はCrane博士の業績をたたえて制作されたリトグラフです.

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2015年

6月

09日

ミツバチは危険動物!?

でも日本では学校や父兄の側に「ミツバチ=刺す危険な動物」との拒絶反応がまずあります.たしかにスズメバチ,アシナガバチ,ミツバチなど蜂類に刺されて命を失う人が毎年約20名いますので,無視できません.ただ刺害事故は体が大きく,毒性もつよいスズメバチ類で多く発生し,特に8月から10月までの間に集中しているそうです.

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2015年

6月

02日

ミツバチで多様な学びの機会を

100年以上前から,子供らが自分たちで責任を持って動物を飼育することが,日本の教育現場で積極的に奨励されてきました.でもミツバチ巣箱がある学校や,養蜂家の蜂場を訪ねる体験教室のような機会は,欧米に比べ日本はかなり少ないようです.なぜでしょう.写真は英国養蜂協会が制作した,ミツバチと親しむ授業のための資料.Bees in the Curriculumです.

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2015年

5月

03日

ロイヤル・ハイブはいかが?

強力な天敵スズメバチがいる日本とちがい,英国でセイヨウミツバチは在来種,本来野生で生きのびられます.ミツバチや他のハナバチ類が窮地に陥った原因の一つが,望ましい営巣場所と良好な養蜂植物の不足.英国は森林を切り倒したら再生しにくい地理環境,草原にミツバチは営巣できません.そこで季節ごとに美しく花を咲かせる個人の所有地に居心地よい営巣場所(巣箱)を新設すれば,多くの群が無事に越冬,自由に自然に分蜂し,健康な野生群が増え,環境も養蜂も支援できると考えられました.

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2015年

5月

02日

自然養蜂と巣箱

2010年に英国で蜂群越冬率が数年続して悪く,農作物の花粉媒介に必要な蜂が不足,養蜂家は議会にデモ行進して窮状をアピール.これを契機に「ミツバチを救え」を合言葉に,多様な組織による支援活動が開始.そのなかに,現在のハチミツ生産とポリネーション主眼の集約的な養蜂ではなく,もっと自然な,粗放的な養蜂でミツバチの健康を回復させようと主張する人たちがいました.

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2015年

5月

02日

自然養蜂と分蜂

能登でも3月下旬には女王蜂が再び産卵を開始,越冬した働き蜂は最後の力をふりしぼり,咲き始めた花から花粉と花蜜を集めました.やがて新しい働き蜂が生まれ始め,4月,5月と蜂群は次第に大きく成長,勢いをつけていきます.養蜂シーズンが始まりました.

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2015年

4月

01日

シカゴ オヘア空港蜂場の社会活動

現在75群を擁するオヘア蜂場はその活動目的として,地域のミツバチ生息数を安定させる,一般に対する啓蒙活動,そして蜂群崩壊症候群およびシカゴ地域の天候に耐えうる優良系統育種の研究活動をあげています.

オバマ大統領の地元ですから送粉者の健康促進を訴える昨年6月の覚書とポリネーター週間を熱心に支援するのも当然です.

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2015年

4月

01日

滑走路のミツバチ 2 米国・シカゴ

多数の蜂群を設置するという米国・シカゴのオヘア空港の蜂場については昨年6月のポリネーター週間に合わせて,シカゴ航空局のサイトによい記事がありましたのでご紹介します.ユニークな地域社会貢献を組み込んだ,とても興味深い養蜂活動です.

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2015年

4月

01日

滑走路のミツバチ 1 カナダ・モントリオール

英国の養蜂雑誌ビークラフトの4月号に,カナダ・モントリオールの空港に新しく蜂場ができたとの記事がありました.空港に蜂群を置くことはじつはすでに以前から行われていて,世界最大規模のものは75群を設置する米国・シカゴのオヘア空港なのだそうです.

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2015年

3月

03日

画期的な世界養蜂大賞2015

アピモンディアで長く続いていたミツバチ生産物などのコンテストが,前回キエフ大会で名称とシステムを改め, World Beekeeping Awards 2015(世界養蜂大賞)として今回も企画されています.コンテストにはミード(蜂蜜酒)や蜂ロウ,商品展示のカテゴリーがありますが,なんといってもメインは様々なハチミツの品評です.ここに今年は大きな変化が現れました.

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2015年

3月

03日

アピモンディア2015に参加しませんか

1985年の第30回名古屋大会以降2年ごとの養蜂国際会議開催地は,ワルシャワ,リオデジャネイロ,ペキン,ローザンヌ,アントワープ,バンクーバー,ダーバン,リュブリャナ,ダブリン,メルボルン,モンペリエ,ブエノスアイレス,そして2013年に紛争直前のキエフでした.

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2015年

3月

03日

国際養蜂協会連合(アピモンディア)とは

 本年9月に韓国の大田(Daejeon)で第44回国際養蜂会議/アピモンディア2015が開かれます.主催の国際養蜂協会連合(Apimondia)は世界各国の養蜂協会と養蜂関連団体が所属する,この分野では最大規模の国際組織です.

 1985年に名古屋で開かれた第30回国際養蜂会議は,アジア地域で最初に開催されたアピモンディアでした

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2015年

2月

01日

ミツバチからの贈り物 -  蜂ロウ その3

ロストワックス法(蝋型法,失蝋法)は日本でも金属加工業や芸術の分野で使われています.ロウが彫刻しやすく,また熱で溶けることを利用した鋳造法で,細緻で複雑な形状のものを繰り返して作れるため,紀元前に青銅器の鋳造法として既に主要古代文明のメソポタミア,インド,中国に伝播,ギリシャには300BC頃に伝わって盛んに使われたとのこと.

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2015年

2月

01日

ミツバチからの贈り物 -  蜂ロウ その4

トルコ航空は今でもエコノミークラスの客に機内用便利グッズをくれます.淡いアイボリー色の蜂ロウ入りクリームをその中に見つけたときは心底驚き,トルコが養蜂大国であることを実感しました.

現代でも蜂ロウは主用途である巣枠に張る巣礎の他に,さまざまな分野で利用されています.

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2015年

1月

08日

ミツバチからの贈り物 -  蜂ロウ その2

古代世界での蜂ロウの利用をその2,その3で見ていきます.

エジプトではファラオのミイラ作りや,壁画などでおなじみのカツラの形状維持に蜂ロウを.その他パピルスの保存,壁画の保存,副葬品の小像などの権力者のためのものに限らず,書類の封をする封蝋,酒を入れるアンフォラのうち塗り,造船,塗装,魔よけのお守りなど,日常生活で欠かせないものとなっていました.

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2014年

12月

31日

ミツバチからの贈り物 -  蜂ロウ その1

 ミツバチは人と自然に,いろいろな贈り物をくれています.筆頭はなんといってもハチミツですが,その次に古くから重要だったミツバチ生産物が,蜂ロウです.

 日本では蜜ろうとも言いますが,ここでは英語のBeeswaxにあわせて,蜂ロウを使います.

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2014年

12月

05日

ミツバチの冬は寒さとの戦い  その2

越冬中の巣ではお互いに温めあう多数の仲間と,秋に巣内に貯えたハチミツと花粉が頼りです.無駄なエネルギーを消費すれば,蓄えが底をつく蜜切れとなって,春先に女王蜂が産卵を再開し,ウメや菜の花が咲きだす前に,コロニー全体が飢え死にしてしまう危険があります.

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2014年

12月

05日

ミツバチの冬は寒さとの戦い  その1

ずいぶん寒くなりましたね.ミツバチも寒さは苦手です.変温動物なので冷えると体が麻痺して動けなくなってしまうのです.それでもセイヨウミツバチとトウヨウミツバチは,巣の中で恒温動物のように一定の温かさを保ったまま,冬を乗り切ります.

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2014年

12月

01日

働き蜂の仕事 ミツバチの分業

ミツバチは社会性昆虫です.2万匹以上もいるコロニーは,一匹の女王蜂,夏ごろに1割くらいみられる雄蜂,大多数の働き蜂(メス)から成り立ちます.コロニーを支える働き蜂は,越冬時期をのぞき一か月間ほどの一生を,成虫になってからの日齢に応じて仕事内容を変える分業体制で働きます.巣房の掃除,育児,女王蜂の世話,食糧貯蔵,巣板の維持管理,巣内の環境調整,門番,食糧や水などの調達,これらの分業は巣箱内で働く「内勤」と外に飛び出す「外勤」に大別され,働き蜂体内の生理的変化と関係しています

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2014年

10月

29日

ミツバチの食糧と栄養サミットで意見陳述(米国)

ミツバチの食糧と栄養サミットが10月20-21日に開催され,主催した米国農務省はミツバチの健康におよぼす,栄養と利用可能な食糧との相互作用に関わる諸問題について,養蜂家など利害関係者からの意見を求めました.

CATCH THE BUZZ 2014年10月25日配信

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2014年

10月

29日

ハナバチ類に必要なものキャンペーン

ビークラフト誌9月号によると,英国政府,環境・食料・農村地域省(Defra)担当大臣ディ・モーリー卿が「ハナバチ類に必要なもの Bees’ Needs」キャンペーンの開始を宣言しました.英国内には少なくとも1500種の送粉昆虫がいて,26種のマルハナバチ,260種の単性の蜂,セイヨウミツバチ,さらに何百タイプものハナアブ,甲虫,蝶やガが含まれます.

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2014年

10月

29日

ミツバチに今 必要なもの 英米の新しい動き

10月に韓国で開かれたCOP12(国連気候変動枠組条約第12回締約国会議)に国連食糧農業機関(FAO)が,ミツバチなど花粉を運ぶ昆虫は農作物の生産量増加や質の向上に大きな役割を果たす一方で,各国で生息状況の悪化が目立ち,保護対策が急務だとする報告書を寄せました.

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2014年

10月

02日

セイヨウミツバチは日本で野生化しない

野生のセイヨウミツバチはアフリカ南端からスカンジナビアまで,熱帯から寒地まで広域に分布しています.人為的に導入された南北アメリカ大陸やオーストラリアでもセイヨウミツバチは野生化して,分布域を広げていきました.

ところが日本では,明治時代にアメリカから導入された後,既に長い年月が経っていますが,セイヨウミツバチは野生化していません.それはなぜか?

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2014年

10月

02日

ミツバチは何種いるか

私の手元に昭和31年発行の玉川こども百科(全100巻)の第61巻「みつばち」があります.戦後生まれの子供たちで小学校がパンクしていた頃,学校図書としてミツバチの不思議と養蜂のわざを伝えようと,100ページ余りの本には大量の写真やイラストが盛り込まれました.ミツバチの種類について当時はこう書かれています:

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2014年

9月

01日

英国養蜂家協会 越冬蜂群調査

英国養蜂家協会

Bee Craftは英国養蜂家協会(BBKA)発行の月刊誌です.10年前の紙面は編集長の記事,経験豊かな老人による養蜂技術コラムと回顧記事,地域養蜂組織活動の報告などが主でした.2009年,英国でも多数の蜂群が越冬できず,窮地に立たされたBBKAの養蜂家は.ロンドンの国会に向けて「ミツバチを救え!」とデモ行進を行いました.

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2014年

9月

01日

養蜂家の弟子とシャーロック・ホームズの愛弟子

国土が小さい英国に,米国やオーストラリア,アルゼンチンのような大規模養蜂企業はありませんが,趣味養蜂の伝統は脈々と受け継がれています.シャーロック・ホームズが1903年にロンドンのベーカー街からサセックス丘陵の田舎に引っこみ,ミツバチを飼って晴耕雨読の暮らしをしたという話は有名ですね.

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2014年

8月

01日

ポリネーターウィーク

米国では2006年に."ポリネーター(送粉/花粉媒介者)が生態系の健全さと農業/食糧安全保障に対してもつ重要性を認識するための『ポリネーターウィーク』“を合衆国上院が創設し,それ以来ポリネーターの保全,教育,研究活動組織がつくられ,この時期に教育的な催しを開催する各州や地域の団体が増えています.

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2014年

8月

01日

ミツバチの花への忠誠

ある区画にいろいろな種類の蜜源植物が一斉に開花していたとしても,そこに飛来した一匹のミツバチが再び巣に戻るまでの間に訪花するのは,1種類の植物だけにほぼ限られ,ほかの植物は無視されます."花への忠誠“とよばれるこの行動故に,ミツバチはその辺にいるほかのどんな昆虫にも勝る,優れた花粉媒介者となっているのです.

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2014年

7月

15日

養蜂植物

ハナバチ類(膜翅目昆虫)は花から蜜と花粉を集めて幼虫の餌とするハチの仲間です.高度に社会生活を発達させたミツバチを頂点として,全世界で2万種以上が知られ,日本には約400種のハナバチがいます.透明な翅を4枚もっていて,翅が2枚しかないハエ・アブのグループから簡単に区別できます.

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2014年

7月

15日

家畜としてのミツバチ 1

日本には2種のミツバチがいます.一般的な養蜂はセイヨウミツバチを使いますが,ほかに野生のニホンミツバチがいて,これを巣箱に飼う人もいます.自由に飛び回っていますが巣箱で飼われているミツバチは家畜で,農林水産省生産局畜産部畜産振興課に飼育の届けをすることになっており,諸統計の対象となります.

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2014年

7月

01日

健康なミツバチ,幸せなミツバチの養蜂 3

ミツバチといえば,まずは花の蜜からつくるハチミツですね.花蜜の主成分はショ糖ですが,巣に持ち帰って貯めるときには,ブドウ糖と果糖に分解して,水分を減らしてハチミツを完成します.自分の食糧としてだけでなく,巣仲間の蜂や幼虫のために,また花の少ない季節や冬に備えて蓄えるのです,

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2014年

7月

01日

健康なミツバチ,幸せなミツバチの養蜂 2

地球上で私たち人類より300万年以上先輩にあたるミツバチを追い詰めているものは何でしょう? 「ミツバチが減っている」とよく報道されますが,国内のセイヨウミツバチは微増しています.

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2014年

7月

01日

健康なミツバチ,幸せなミツバチの養蜂 1

ミツバチは今から500万年前にすでにハチミツを作っていました.人類より300万年も長くこの地球で暮らしている昆虫です.花から花へ飛び回って蜜と花粉をもらい,かわりに花の受粉を助けて,ミツバチと植物は互いに持続可能な,生命の再生産を支える生態を確立してきました.

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榎本 ひとみ

プロフィール: アジア養蜂研究協会(AAA)設立時より21年間事務局コーディネーターを務め,アジア各国(オセアニア,中東を含む)で1994年より隔年開催された大会の準備などで,各国関係者と交流,多様な養蜂事情を学んだ.現在は役員.またAAA会報「Bees for Development Journal」や玉川大学ミツバチ科学研究センター発行の季刊誌「ミツバチ科学」などを通じて,欧米の関係組織とも交流,国際養蜂協会連合(APIMOMDIA)国際養蜂会議に数回出展,参加した.