2016年

3月

28日

ハチミツ品評会 その3

2012年マレーシア,クアラトレンガヌでのアジア養蜂研究協会大会に付随して,アジアの多様なハチミツを評価するために,本格的ハチミツ審査法をまなぶワークショップが有名講師を招いてひらかれ,わたしも参加しました,事前に講師からワークショップでの基準ハチミツとなる,よく知られた蜜源のハチミツ1kgを入手できないかとの依頼を受けて,小田原・高橋橘蜂園のミカンハチミツを提供しました.

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2016年

3月

28日

ハチミツ品評会 その2

品評会では液体ハチミツ,クリームハチミツ,巣蜜入りハチミツ,巣蜜など多数の部門が用意され,より多くの養蜂家が出品参加できるよう配慮されています.審査員への注意に,「サンプルをとるとき出品物を損なわぬこと.出品者は別の品評会にもこれで応募したいかもしれない.クリームハチミツでは容器の端からサンプルをとり,巣蜜でも切り口の巣房を1,2個取ること.出品物にこのような慎重なサンプリングの跡があっても審査上は無視する.ハチミツを口に運ぶときはガラス棒を使い,指の活用は慎む」など実際的で愉快です.

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2016年

3月

28日

ハチミツ品評会 その1

農家が丹精込めてつくった自慢の農産物を一堂に集めて、展示する農産物品評会は人気がありますね.養蜂家もその年とれたハチミツの品評会を開きます.養蜂雑誌にあった,米国南部にすむ趣味養蜂家の女性がイギリスのナショナルハニーショウに出品参加し,自慢のハチミツを会場の担当者にゆだねるまでのゆかいな苦心談を読んでから,大変秩序だったハチミツ品評審査の方法にわたしは興味をもちました. 

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2016年

2月

14日

ミツバチからの贈り物- ハチミツ その5 ミツバチのはたらき

ミツバチはどんな花のみつが好きなのでしょう?基本的には糖度が高いほど,また巣から近いほどのぞましく,さらに一回にたくさん集められることや,ミツバチが蜜をあつめやすい構造の花が評価されます.ダンス情報でこれから飛んでいこうとする採餌先の距離を知ると,蜜胃の中に採餌先までの飛行に燃料として必要なだけのハチミツを入れて外勤蜂は巣から飛び出します.

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2016年

2月

14日

ミツバチからの贈り物- ハチミツ その4 ミツバチのはたらき

ハチミツはミツバチが花蜜からつくります(一部例外もあります).巣箱内では多数の働き蜂がブーンと低い音を響かせながらいろいろな仕事をしていて,外から持ち込まれた花蜜もしだいに熟成したハチミツへと変化します.働きバチ1匹がその一生のあいだにつくるハチミツは茶さじ半分程度.たくさんのハチが営々と働いて,コロニー内にハチミツを貯めていくのです.

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2016年

1月

23日

ミツバチからの贈り物 - ハチミツ その3 まだエジプトのはなし

 ハチミツは古代エジプトでもっとも使われた医療素材で,さまざまなハチミツ利用法が記録され今日まで伝わっています.

 神殿でミツバチが飼われハチミツを神饌として捧げ,薬や軟膏を作りました.甘いハチミツは,むかつくひどい味の薬効成分を何とか我慢して服用できるように変えるほとんど唯一の成分として,医薬に広く使われたのでしょう.

 

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2016年

1月

23日

ミツバチからの贈り物 - ハチミツ その2 エジプトのはなし

古代エジプトでミツバチは太陽神ラーの涙だと考えられました.大英博物館にあるパピルスには「ラー神の涙が地上に落ち,ミツバチに姿を変えた.ミツバチはその巣を造り,あらゆる種類の花を忙しく訪れた.そしてロウが作り出され,ハチミツもラー神の涙から創造されたのだ」とあるそうです.

図の上部中央に下エジプトを示すミツバチのヒエログリフがあります.

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2016年

1月

23日

ミツバチからの贈り物- ハチミツ その1 大昔のはなし

いつの時代もハチミツの濃厚な甘さを人々は求めました.よく知られるスペイン,アラーニャの洞窟壁画は紀元前6000年頃に描かれました.アフリカ大陸の南部,ジンバブエにもミツバチの巣からハチミツを「採集」する姿をえがく古い壁画がたくさん残っています.氷河期がおわり気候が温暖・湿潤化したことにより森林が拡大し,人々が草原にそだつ野生の大麦,小麦などの植物を利用する技術をおぼえて,農耕や牧畜が始まった新石器時代です.

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2015年

11月

06日

自然と養蜂 -その1-

アメリカの養蜂雑誌Bee Culture に興味深い記事がありました.合衆国の消費者の三分の一が,製品にラベルされる「自然な」とか「有機栽培の」といったことばが何を意味しているのか,その具体的な中身がよくわかっておらず,また/同時に 政府が規定するその基準の違いなどを知らないという,ある調査結果の報告です.

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2015年

3月

03日

画期的な世界養蜂大賞2015

アピモンディアで長く続いていたミツバチ生産物などのコンテストが,前回キエフ大会で名称とシステムを改め, World Beekeeping Awards 2015(世界養蜂大賞)として今回も企画されています.コンテストにはミード(蜂蜜酒)や蜂ロウ,商品展示のカテゴリーがありますが,なんといってもメインは様々なハチミツの品評です.ここに今年は大きな変化が現れました.

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2015年

2月

01日

ミツバチからの贈り物 -  蜂ロウ その3

ロストワックス法(蝋型法,失蝋法)は日本でも金属加工業や芸術の分野で使われています.ロウが彫刻しやすく,また熱で溶けることを利用した鋳造法で,細緻で複雑な形状のものを繰り返して作れるため,紀元前に青銅器の鋳造法として既に主要古代文明のメソポタミア,インド,中国に伝播,ギリシャには300BC頃に伝わって盛んに使われたとのこと.

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2015年

2月

01日

ミツバチからの贈り物 -  蜂ロウ その4

トルコ航空は今でもエコノミークラスの客に機内用便利グッズをくれます.淡いアイボリー色の蜂ロウ入りクリームをその中に見つけたときは心底驚き,トルコが養蜂大国であることを実感しました.

現代でも蜂ロウは主用途である巣枠に張る巣礎の他に,さまざまな分野で利用されています.

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2015年

1月

08日

ミツバチからの贈り物 -  蜂ロウ その2

古代世界での蜂ロウの利用をその2,その3で見ていきます.

エジプトではファラオのミイラ作りや,壁画などでおなじみのカツラの形状維持に蜂ロウを.その他パピルスの保存,壁画の保存,副葬品の小像などの権力者のためのものに限らず,書類の封をする封蝋,酒を入れるアンフォラのうち塗り,造船,塗装,魔よけのお守りなど,日常生活で欠かせないものとなっていました.

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2014年

12月

31日

ミツバチからの贈り物 -  蜂ロウ その1

 ミツバチは人と自然に,いろいろな贈り物をくれています.筆頭はなんといってもハチミツですが,その次に古くから重要だったミツバチ生産物が,蜂ロウです.

 日本では蜜ろうとも言いますが,ここでは英語のBeeswaxにあわせて,蜂ロウを使います.

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2014年

10月

29日

ミツバチの食糧と栄養サミットで意見陳述(米国)

ミツバチの食糧と栄養サミットが10月20-21日に開催され,主催した米国農務省はミツバチの健康におよぼす,栄養と利用可能な食糧との相互作用に関わる諸問題について,養蜂家など利害関係者からの意見を求めました.

CATCH THE BUZZ 2014年10月25日配信

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